昨年から1年以上利用してきた楽天レンタルをやめてDMM.comに乗り換えたということは旧ブログに書きました(「DVDレンタル、DMM.comに乗り換えました!」ほぼネットでお買い物な日々)。
楽天レンタルのサービスには特に不満はありませんでした。だからこそ1年以上利用していたわけですが、借りたかったある映画のDVDがいつまでたっても発送されないのにしびれを切らしてしまったのです。
そのDVDというのが1977年公開の古い邦画『八甲田山』。TSUTAYA DISCUSでも良かったのですが、『八甲田山』のDVDが見当たらなかったので、DMM.comにしました。
そして、DMM.comからの2回目の発送で無事に『八甲田山』を借りることが出来ました!楽天レンタルでは半年以上リストのトップに入れていたのですが・・・。
なぜ、そこまで『八甲田山』を観たかったのかというと、映画の原作、新田次郎の『八甲田山死の彷徨』を読んで、衝撃を受けたから。この小説を映画化した作品に興味を持ったのです。
主演は高倉健。もう一人の主役が北大路欣也。北大路欣也というと、今や真っ先にソフトバンクのCMのお父さん犬の声を思い浮かべてしまいますが、『八甲田山』では若々しい姿を見ることが出来ました。
原作の『八甲田山死の彷徨』は、実話を基にした小説。ノンフィクションとはちょっと違います。
日露戦争前夜、徳島大尉(高倉健)率いる弘前第三十一連隊と神田大尉(北大路欣也)率いる青森第五連隊は、八甲田山を雪中行軍することに。少数編成で自然に逆らわず行軍する三十一連隊。一方、大編成で真っ向から八甲田に挑んだ五連隊は、目的地を見失い吹雪の中を彷徨し、遭難する。(Amazon.co.jp)
高倉健が演じるどこか淡々とした感じの徳島大尉よりも、気まぐれとしか思えない上官の命令に翻弄され、雪の八甲田山で窮地に追い込まれながら最後まで懸命に指揮を執った北大路欣也演じる神田大尉の人間臭さに惹かれるものがありました。
そして、その神田大尉を苦しめる上官、山田少佐を演じたのが三國連太郎。憎たらしい役を上手く演じていたと思います。流石です。
出演者は豪華で他にも大滝秀治、丹波哲郎、藤岡琢也、加山雄三、緒形拳、前田吟など錚々たる顔ぶれ。また、神田大尉の妻役に栗原小巻、徳島大尉の妻役には加賀まりこ。この映画を観るまで栗原小巻さんの事は知らなかったのですが、とても綺麗な女優さんですね。
77年公開の映画ですから、CGなどではなく実際に冬の八甲田山でロケをしたようで、そのせいか雪中行軍の厳しさが画面を通してひしひしと伝わってきました。私も夫もこのような昔の邦画を観る事は滅多にないので、退屈だったらどうしようかと思いましたが、そんな事はなく最後まで集中して観ていました。
ただ、それでもやはり原作の魅力にはかなわなかったかなぁというのが私の感想です。
この『八甲田山』でカメラマンを務めた木村大作が監督した『劒岳 点の記』が今年公開されましたが、これも原作は新田次郎の『劒岳―点の記』。
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