アメコミ映画好きとしては、とりあえず観とかなきゃと思って『キック・アス』をTSUTAYA DISCASでレンタル。どうやらこれTSUTAYAだけの独占レンタルのよう。
主人公のデイヴ(アーロン・ジョンソン)は、勉強もダメ、スポーツもダメ、面白くもない・・・要するに全くイケてない男子高校生。ある日、人気のない路地を歩いていたデイヴと友人がカツアゲされる。それをアパートの窓から見ていた男がいたが、彼は知らん顔を決め込んだ。デイヴは憤りを覚えながらも、もし自分だったらどうしただろうかと考え、やはり男と同じように見て見ぬ振りをしただろうと思い、そのことにガッカリする。なぜ誰もヒーローになろうとしないのだろうか。パリス・ヒルトンに憧れて真似をする女性は沢山いるのに・・・。そんな事を真剣に考えるデイヴ。そして、ついに彼は立ち上がる。まずは、インターネットでヒーローっぽくみえる全身スーツを購入。自らをキック・アスと名乗ることに決める。しかし、当然デイヴには何の特殊能力もない・・・。
憧れの女の子ケイティ(リンジー・フォンセカ)にゲイだと勘違いされ、安心できる相談相手にされてしまったデイヴ。そんなケイティが困っていると聞き、無謀にもキック・アスとして麻薬の売人の部屋に乗り込むのだが、仲間に囲まれ危うく殺されそうになる。そんなデイヴを救ってくれたのがどう見ても小学生くらいの女の子。彼女は、鮮やかな動きであっという間に敵を皆殺しにしてしまった。彼女はヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)と名乗る。そして、まるでバットマンのようなスーツを着た彼女の父親はビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)。本物のヒーローの登場にすっかり自信を失うデイヴ。しかし、キック・アスに手下を殺されたと勘違いした組織のボス、フランク(マーク・ストロング)に命を狙われてしまい・・・。
キック・アスは、ありえないくらいヘタレなヒーロー。ただ、正義感だけは強い。一方、ビッグ・ダディとヒット・ガールは、とにかく強い。それにあらゆる武器を使いこなす。しかし、ヒーローと言うには、あまりにも情け容赦がない。何の迷いも躊躇もなくバンバン敵を撃ち殺す。たとえ相手が女だろうが、命乞いをされようが関係ない。それもあって、戦闘シーンは血が飛び散るし、多少グロかったりもする。
途中からこの映画のタイトル、本当は『ヒット・ガール』なんじゃないかと思ったくらいヒット・ガール大活躍(笑)。もしかしてキック・アスは、情けないキャラのまま終わってしまうのかと焦りましたが、最後はちゃんとヒーローらしいキック・アスの姿を見ることが出来て、一安心。カッコいいヒーローものとはちょっと違うし、全体的にくだらないんだけど、なかなか楽しめました。ただし、色んな意味で小さなお子様にはオススメできないかも。家族で観たら気まずくなりそうなシーンも結構あるので(笑)。
それと、ニコラス・ケイジが出ていると知らずに観たので、最初にニコラス・ケイジが登場した時はちょっとビックリしました。次はヒット・ガールが主役の映画が観てみたいな。
今回DISCASで借りたのは、『キック・アス』と『ザ・ダウン』。『ザ・タウン』は夫と一緒に週末に観る予定。夫はアメコミ映画はあまり好きじゃないというので『キック・アス』は、私一人で観ました。アメコミ映画も面白いのに。
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