クエンティン・タランティーノが絶賛したということだったので、どんな映画なのか観てみたかったのが『フローズン・リバー』。
映画が始まってすぐに暗く沈んだ中年女性の表情が映し出される。その表情には疲れきった感じがありありと表れていて、決して美人ではないその女性にグッと惹きつけられる。
その女性レイ(メリッサ・レオ)は1ドルショップのパートをして家計を支えていた。レイには二人の息子、15歳のTJとまだ幼い5歳のリッキーがいた。リッキーとTJ、それにレイが心待ちにしていた新しいトレーラーハウスが届くその日に夫がトレーラーハウスと引き換えに払うはずの金を持って姿を消してしまう。夫はギャンブル依存症だった・・・。
レイは必死に夫を探し回り、やがて見覚えのある車を見つけるのだが、夫の車を運転していたのはモホーク族の女性ライラ(ミスティ・アップハム)だった。ライラはバス停でキーがささったままの車を拾ったのだと言う。とにかく車を持って帰ろうとするレイに向かってライラが友達が車を高く買い取ると話すと、どうしても金が必要なレイはライラと一緒に車で凍った川を渡る。
だが、車を買い取るというのは嘘で、なぜか車のトランクに男が二人乗り込んできた。ライラは不法移民の密入国の手助けをして報酬を得ていたのだ。最初は犯罪なんてごめんだと言っていたレイだが、トレーラーハウスの残金を払うためにライラと組んで、密入国の手助けをすることに・・・。
新しいトレーラーハウスさえ手に入れることが出来たら、貧しくてどん底の今の暮らしが変わると信じているかのようにトレーラーハウスに執着するレイ。結局、そのために犯罪に手を染め、最終的にはもう足を洗おうとするライラにもう一度だけと説得するほど積極的になります。
しかし、レイが新しいトレーラーハウスを手に入れたいのは自分のためだけでなく息子たちのためでもある。そしてまたライラにも赤ん坊がいたのだが、亡くなった夫の母親に奪われてしまっていた。ライラがお金を必要とするのは、赤ん坊と一緒に暮らすため。結局、二人の母親がそれぞれの子供のために密入国の手助けという危険を犯して金を手に入れていたのです。
レイもライラも根っからの悪人ではないというのが、何か切ない。そんな二人を待ち受けているのは当然ハッピーエンドではなく・・・。
だけど、不思議と後味は悪くない、というよりむしろ良かった。それに淡々とした映画でありながら退屈を感じさせませんでした。
レイを演じたメリッサ・レオが第81回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたというのには納得。他には脚本賞にもノミネートされたみたいですね。絶賛とまではいかないけれど、なかなか良かったです!ただ、夫には不評でした(;´∀`)
コメント
フローズン・リバー
【FROZEN RIVER】 2010/01/30公開 アメリカ 97分監督:コートニー・ハント出演:メリッサ・レオ、ミスティ・アッパム、チャーリー・マクダーモット、マーク・ブーン・ジュニア光を信じてニ …
こんにちは♪
TB、コメントありがとうございました。
私も絶賛とまではいかないんですけど、
なかなか引込まれる作品でした。
ラストは切ない終わり方でしたけど
希望が持てるところが良かったですね。
>yukarinさん
こんにちは♪
そうなんですよね。絶賛!!・・・というほど強烈なインパクトがあるわけではないのですが、私も不思議と引き込まれました。
わりと淡々と、例えば効果的な音楽が流れるわけでもないのに最後まで退屈しませんでした。
こういうストーリーなので、後味の悪いラストなのかと思っていましたが、レイの最後の決断にはホッとしました^^