最近観た映画の中で一番面白かったのが、ウォンビン主演の韓国映画『アジョシ』。
ウォンビン演じる質屋のテシクは一人ひっそりと暮らしていた。そんなテシクをアジョシと慕う近所の少女ソミ(キム・セロン)。世の中の全てを拒絶しているかのようなテシクだったが、ソミのことは気にかけていた。
ソミの母親はクラブダンサーをしながらシングルマザーとしてソミを育てているのだが、お世辞にも良い母親とは言えない。母親はあやしげな男と付き合い、麻薬に溺れ、クラブの客から麻薬を横取りする手助けをしてしまう。それが組織にばれソミと母親が連れ去られてしまう。
テシクはソミを助けようと一人で組織に立ち向かう。実は元特殊要員のテシク。テシクの執念の追跡が始まる…。
色んな方のレビューにあるように確かに『レオン』に似たストーリーだと思う。ただソミ役のキム・セロンはナタリー・ポートマンみたいにハッとするような美少女じゃないけど。
個人的には『レオン』より『アジョシ』の方が好きですね。より暗くて、より深い気がする。何よりウォンビンの抑えた演技にしびれた。前作『母なる証明』(→レビュー)でも俳優として一皮むけた印象を受けたけれど、今作では渋みを増し、より大人の男になっていた。
ハラハラするストーリー展開で最後まで飽きさせないのだけれど、韓国映画ならではのグロさがちょっと…。クライマックスの格闘シーンは直視出来ず目をそらしてしまった。ただ、ハリウッド映画にありがちなご都合主義のハッピーエンドではなく、どこか突き放した感じの結末なのがいい。
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