1970年代にアメリカで誕生したガールズバンド、ザ・ランナウェイズ。ギターが好きで、思いっきりロックをやりたいと思っていたジョーン・ジェット(クリステン・スチュワート)は、偶然見かけた音楽プロデューサーのキム・フォーリー(マイケル・シャノン)に声をかけ、女子だけのバンドを組みたいと話す。ジョーンの話に興味を持ったキムはドラマーのサンディ(ステラ・メイヴ)を紹介、ジョーンとサンディは二人でバンドの練習を始める。そこにギターのリタ(スカウト・テイラー=コンプトン)、ベースのロビン(アリア・ショウカット)がメンバーに加わる。さらにキムはバンドの華としてシェリー・カーリー(ダコタ・ファニング)をヴォーカルに迎える。こうして、当時はまだ珍しいガールズロックバンド、ザ・ランナウェイズが結成された。
ランナウェイズは実在のバンドだということをこの映画を観るまで全く知りませんでした。映画を観た後で、調べてみたところ、どうやらランナウェイズは本国アメリカより日本での人気が高かったようです。それで、映画でも日本ツアーのシーンがあったのですね。
全く無名の女の子たちの寄せ集めバンドであるランナウェイズがスターダムにのし上がるまでを描いた爽やかな青春サクセスストーリーかと思いきや、ジョーンやシェリーをはじめ10代のメンバーたちは酒やたばこ、男はもちろん、ドラッグにまで手を出していて、最初からなにやら危うい雰囲気が漂っていました。
人気が出てきたものの、セクシーな衣装とルックスでヴォーカルのシェリーだけに注目が集まるのが他のメンバーは気に入らない。ジョーンとは違いもともとバンドへの情熱が薄いシェリーの気持ちは、ランナウェイズから徐々に離れていってしまいます。
ヴォーカルのシェリーは10代でものすごいジェットコースター人生を送ってますね。これが実話というのに改めて驚きました。ちなみにこの映画はシェリーの自伝を基にしているそうです。
映画で一番印象残ったシーンは、ジョーン役のクリステン・スチュワートとシェリー役のダコタ・ファニングのキスシーン。MTVムービー・アワードのキスシーン賞にノミネートされたというのも納得。
それにしても、クリステン・スチュワートのイメチェンには驚きました。トワイライトシリーズの美少女ベラを演じた女優と同一人物とは思えない。でも、パンクでロックなファッションとメイクがめちゃくちゃカッコよかったです。
映画を観て、本物のランナウェイズにも興味がわきました。劇中で何度も流れるヒット曲「チェリー・ボム」は今聴いてもカッコイイ!
コメント
ランナウェイズ、懐かしいです。
日本でもかなり売れたバンドでしたが、シェリー・カーリーが
下着姿で歌うアイドル・企画物バンドって感じの扱いでした。
たしか夜のヒットスタジオにも出演したような・・
この映画、ぜひ見てみようと思います。
>dendeさん
ランナウェイズをご存知なのですね!
私はこの映画で初めて知ったのですが、
dendeさんがおっしゃられているように映画の中でも日本の歌番組に出演するというシーンがありましたし、
YouTubeに日本の歌番組に出演した時のものと思われる動画がありました。
実話に基づいた映画ということで興味深かったですし、ランナウェイズの曲、今聴いてもかっこいいんじゃないかと思いました。